08

Project 08

weddink

サービスデザイン体験設計

「プロカメラマン不在」の制約を、参列者全員で作る「新しい祝祭体験」へ

開発者の妹が直面した「コストの制約により結婚式にプロカメラマンを呼べない」という課題を解決するために始動したプロジェクトです。仕事で培ったUI/UXデザインのスキルを活かし、知人のエンジニアと共に、MVP(最小実行可能プロダクト)の開発を行いました。

Role
要件定義
UI/UXデザイン
Period
2023年
Category
プロダクトデザイン

背景と課題

開発者の妹が直面した「コストの制約により結婚式にプロカメラマンを呼べない」という課題を解決するために始動。知人のエンジニアと共に、仕事で培ったUI/UXデザインのスキルを活かし、MVP(最小実行可能プロダクト)の開発を行いました。

体験設計

Point 01
「学習コストゼロ」思考を介さないインターフェース

お酒や会話を楽しむ参列者の状況を考慮し、極めてシンプルな導線を構築しました。最も重要な「今すぐ写真を送る」ボタンを画面中央に大きく配置し、ボタン名に「今すぐ」、サブコピーとして「10秒で完了!」を採用することで、写真を送ることに対する心理的障壁を最大限排除しました。

Point 02
既存のメンタルモデルの活用

日本のユーザーに最も馴染みのある「LINEのアルバム機能」のUI/UXを意図的に踏襲。初めて触れるサービスであっても、説明不要で直感的に操作できる設計にし、現場での離脱率を最小化しました。

Point 03
投稿を促す「社会的証明」の設計

「自分だけがやっていない」という心理的不安を避け、「みんなで作り上げている」という一体感を生むため、リアルタイムの投稿枚数を表示。ゲーミフィケーションの要素を加え、前向きな投稿意欲を醸成しました。

デザインコンセプト

ホテル婚のような格式高い雰囲気ではなく、ターゲットであるカジュアル婚に馴染む「親しみやすさ」を追求しました。親しみやすさを感じるイラストを採用し、祝福を象徴する明るいスカイブルーと幸せな印象のピンクを配色。画面を開くだけで高揚感を感じられる設計にしました。

初期MVPによる市場検証

特定のユーザーへのインタビューを通じ、以下のクリティカルなインサイトを得ました。

支払意欲の境界線

「単なる写真共有」という実利的な機能だけでは、既存のSNSやメッセージアプリでの代替が容易であり、課金へのスイッチが入らないことを特定しました。

潜在的な価値の再定義

ユーザーが真に対価を払うのは「便利なツール」ではなく、「披露宴という限られた時間を最大化する演出・エンターテインメント性」にあると分析しました。

ネクストアクションへの示唆

ゲーミフィケーションの導入

投稿数に応じたチーム対抗戦や、リアルタイムでのベストフォト選出など、記録ツールから「全員参加型の余興」への進化。

オフラインとの融合

スクリーンへのリアルタイム投影など、Webという枠を超えて会場全体の熱量を増幅させる演出設計。

学び

プロダクト作りでは「操作の利便性」だけではなく、「ユーザーが価値を感じ、対価を払うポイント」を初期段階で見極めることが重要であると学びました。この経験から、機能実装の前に「その体験が事業としていかに持続可能か」を常に問い直す視点を持って設計に取り組んでいます。