Project 01
保険比較サイト「コのほけん!」における保険商品検索〜比較〜申込までのUIUXデザインを担当しました。新しい提供価値を探索するためにUXリサーチを実施し、ユーザビリティテストやABテストによるUI改善を通してサービスの成長に貢献しました。
2023年、コのほけん!では、オンラインで保険を比較・申込できる既存サービスの枠を超え、さらなる成長に向けた新たな提供価値の模索を始めました。その過程で、チーム内から「対面で保険を検討・契約したい」というユーザーニーズが一定層に存在するのではないか、という仮説が浮上しました。しかし、これまで実際の保険検討者の声を直接聞いたことがなく、仮説を裏付ける定性的な根拠が不足していました。そこでユーザーがどのように保険の加入チャネルを選び、どのような体験を経て契約に至るのかに着目し、UXリサーチを実施しました。
保険検討から加入までのユーザーニーズを把握するため、主要なターゲット層である30〜50代の男女を対象にUXインタビューを実施しました。uniiリサーチを通じて合計15名にインタビューを行い、下記3グループに分けて調査しました。

ヒアリング内容をKA法で分析した結果、ユーザーはニーズや状況に応じて、オンライン・対面といった複数の加入経路を柔軟に使い分けたいと考えていることが明らかになりました。このインサイトは、従来のオンライン完結型に加えて、「保険相談」などの対面チャネルを積極的に打ち出す方針への転換を後押ししました。

「複数チャネルを柔軟に使い分けたい」というニーズを踏まえ、CVボタンを「オンライン申込」だけでなく「資料請求」「保険相談」も選べる形に拡充し、ヘッダーには電話問い合わせボタンを常時表示しました。これによりユーザーが自身の状況に応じて最適な方法で保険を検討できるサービスへとアップデートしました。

コのほけん!は、保険相談や資料請求といった多様な手段でユーザーの保険検討を支援するサービスへと進化しました。次のフェーズでは、保険相談件数や資料請求数のさらなる拡大を目指し、ユーザーが相談に進みやすい導線設計や心理的ハードルを下げるためのコンテンツ設計など、あらゆる接点での体験改善に取り組みました。
Webサイト上の課題を明らかにするため、GA4で実際のユーザーの行動データを分析し、それに基づいてユーザーが実際に取りうる行動を再現できるテストを設計しました。ユーザーがどのタイミングで迷いやすく、どこで離脱しやすいのかを定性的に検証しました。

ユーザーの発話や行動を付箋に書き出し、親和図法を用いて共通の心理や障壁をグルーピングすることで、本質的な課題を定義しました。この結果をチームに共有するため、インタビュー結果をユーザビリティの3要素「有効性」「効率性」「満足度」の観点から各課題の大きさを評価し、改善すべきポイントと対応の優先順位を整理しました。

ユーザビリティテストで得られた課題から仮説を立て、改善案をデザインへ落とし込みました。ABテストを実施し、ユーザー体験の向上とコンバージョンの最大化を両立するデザインを目指しました。

年50人規模で増員する営業組織を支えるため、質の高いリード獲得が不可欠だと判断し、次のフェーズでは集客施策に注力しました。ターゲット層の選定と広告クリエイティブの制作によりユーザーとの新たな接点を拡大しました。流入後の離脱を防ぐためファーストビューの訴求内容や構成の見直しも並行して実施しました。アクセス数の増加だけでなく、アポ率・面談率・契約率といった営業チームの実績もあわせて確認しながら、質の高い流入を目指しました。

日々の定性・定量調査に基づく徹底したUI/UX改善の結果、競合の保険比較サービスを上回る高いCVRを維持しています。ユーザーが自身の状況に合わせて最適な検討手段(オンライン・対面)を迷わず選択でき、納得感を持って意思決定できる体験を設計したことが、「高いCVR」に貢献しています。
入社当時は0名だった営業組織が、現在は約100名規模へと急拡大しました。デザイナーとして、この組織成長のエンジンとなる「質の高いリード」を安定的に供給し続けるため、サイトの改善や集客クリエイティブ制作に携わりました。単なるアクセス数の増加ではなく、アポ率や成約率といった「営業現場の成果」も意識することで、事業のスケールに直結する、実効性の高い獲得基盤を構築しました。