Overview
巨大組織の意思決定を加速させる、UI/UXデザイン改善コンサルティング
営業職員が利用する業務アプリに対し、第三者視点でのデザインコンサルティングを担当しました。UI/UX観点で改善点を洗い出し、狩野モデルにて施策実施の優先度を提示することで、リリースに向けた現実的な改善提案をしました。
Design Work — 差し替え予定
Background
背景と課題
日本生命にて設計・開発が進んでいたアプリですが、リリース前のレビュー段階で現場から「操作動線が複雑」「実用性に欠ける」といった懸念が浮上しました。数万人規模への展開において、致命的なユーザビリティの欠陥を最大限防ぐため、UIUXデザイナーの視点からデザインを評価し、改善すべきポイントを提示するよう依頼がありました。
- 開発進行中の制約:すでに開発に着手していたため、全ての改修は不可能でした。現在の工程への影響を最小限に抑えつつ、最大の改善効果が得られる「急所」の特定が求められました。
- 「使いにくい」の言語化:「使いにくい」原因を特定し、影響度が多い課題を特定しつつ、組織内で納得できる「論理的な根拠」を提示する必要がありました。
Approach
プロセスとアプローチ
感覚的な議論を排し、専門的知見に基づく「客観的な物差し」を導入することで、プロジェクトの意思決定を支援しました。
- UI/UXデザイン監査:最新のUI/UX原則に基づき、既存デザインを網羅的に検証しました。認知負荷、情報の階層構造、エラー防止などの観点から、現場で使いにくいと評価されるポイントを具体的に特定しました。
- 狩野モデルによる戦略的分類:品質を可視化するフレームワーク「狩野モデル」を採用し、抽出した課題を分類することで、限られたリソースでの効果を最大化しました。
- 当たり前品質:リリース前に必ず修正すべき、業務遂行を阻害する致命的欠陥
- 一元的品質:開発スケジュールと照らし合わせ、段階的に改善すべき効率化要素
- 魅力的品質:次期アップデート以降に回すべき、営業職員のモチベーションに寄与する付加価値
- 無関心品質:顧客満足度には影響しない要素
- 逆品質:あると逆に顧客満足度が下がり、なければ上がるという要素
Result
成果
- 意思決定を支える「戦略的改善ガイドライン」の提供:膨大な改善要望に対し、狩野モデルを用いた明確な優先順位を定義。ステークホルダーが「今、何を直すべきか」を判断するための客観的な根拠を提示しました。
- 内製チームへのUX視点の注入:機能要件を満たすことに終始しがちな設計に対し、「現場の職員がどのような状況で操作するか」というユーザー中心の視点に基づいた具体的な改善案を納品しました。